
Pt900USHの特徴
一般的にブライダルリングに使用されるプラチナよりも
約3倍の表面硬度と耐久強度を持つ素材です。商品の変形、破損の減少とご使用時のキズ入りの遅れに効果があります。
プラチナ地金そのものが高硬度のため、
サイズ直しや火(バーナー)を使用する加工においても硬度の低下は非常に少なくて済みます。鍛造製のリングは多くがサイズ直しが出来ないため新品交換となりますが、
Pt900USHは磨き直しやサイズ直しが可能なプラチナ地金です。
アフターケアにおいてもリングをご購入のお客様に末永くお使いいただけます。鋳造法のため、デザインに制約はなくウェーブや透かしなどの
繊細なデザインが制作可能です。従来の鋳造製ジュエリーより鋳造の際の内部や表面の巣入りを
抑えることが出来る改良がなされています。そのため、より強度の面で品質を高めたリング作りが可能です。
変形に対する耐久性比較
※ それぞれ幅3㎜/厚み1.8㎜の甲丸リングを使用
変形なしPt900USH
変形Pt900
一般的なプラチナに約30kgの負荷を与えたところ、右図のように楕円に変形してしまいます。
一方Pt900USHは強靭な性質のため、真円を保ち変形することはありません。
日常生活での変形の心配を限りなく無くしたPt900USHはまさに一生もののブライダルリングにふさわしいプラチナです。
表面硬度比較
金ダワシで表面を30回擦った結果
※表面硬度とはキズの入りにくさを表したものです。
Pt900USH Pt900
ビッカース硬度の測定結果(Hv)
- ※山梨工業技術センターにより測定:使用機器 微小硬度試験機
- ※上記の数値は平均値です。商品により若干の個体差があります

一般的にブライダルリングに使用されるプラチナはビッカース硬度約70Hv程、
Pt900hardでも約90Hv~120Hv程です。それに対し、Pt900USHのビッカース硬度は230Hv以上と、約3倍の表面硬度と耐久強度を誇ります。
Pt900ハード | Pt900鋳造 | Pt900USH アトリエミラネーゼ | |
---|---|---|---|
製造方法 | 鋳造法(ちゅうぞうほう)※1 スが入りやすい ※3 | 鍛造法(たんぞうほう)※2 地金を叩き上げ強度を増す | 鋳造法 鋳造法でありながらスが入りづらい ※4 |
取り扱い | 国内、海外有名ブランドを含めほとんどの指輪 | ドイツ、スイス、国内メーカー | アトリエミラネーゼ |
強度 | △ 普通 | ○ 強い | ◎ 強い |
硬度 | △ 普通 | ○ 硬い | ◎ 硬い |
ビッカース硬さ ※5 | 約Hv90~120 | 約Hv150~180 | 約Hv230~ |
デザイン | ○ 自由にできる | △ 制限がある | ○ 自由にできる |
サイズ直し | ○ 可能 | × サイズ直しで強度が下がる | ○ 可能 |
価格 | ○ 普通 | △ 高い | ○ 普通 |
- ※1 鋳造法(ちゅうぞうほう)… 地金を型に流し入れ成形する製造法
- ※2 鍛造法(たんぞうほう)… 地金を叩き鍛え成形する製造法
- ※3 ス… 鋳造過程において製品の内部または表面に入る気泡のこと
- ※4 Pt900USHは従来のプラチナと比べスが入りづらく、またスが入ることによって生じる製品の強度低下がおきにくい改良を行っています
- ※5 ビッカース硬さ… 押し込みに対する金属の硬さを表したものです